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12.272024
ATC+VPA2で撮るスマスコショート動画の魅力
スワロフスキー・オプティックの小型フィールドスコープ「ATC17-40×56」を使ってスマートフォンでの動画撮影に挑戦してみました。
案内していただいたのは鳥類画家の神戸宇孝(ごうどうたか)先生。(ありがとうございます!)
また、合わせて新製品の「NL PURE 14×52」も持ち出しました。
ATC17-40×56に専用スマートフォンアダプターVPA2(+CA-Sスコープリング)を取り付けた状態。リングを替えることにより、スワロフスキー・オプティックのほとんどのスコープ&双眼鏡に取り付け可能。
都内の某公園にて、当日はあいにくの小雨でしたがさっそくハクセキレイがお出迎えしてくれました。
ちょっと距離がありましたが、そこはさすがスコープ。生き生きとした表情を観察&撮影することができました。
正直、出迎えというよりは、「やばい、隠れよう!」という感じでした。
中ほどの池にはコサギがいました。左右の脚を交互に使って池の中のエサを探っている様子がよくわかりますね。
これが伝えられるのは動画ならではと思います。
神戸先生も「動画にしないとなかなか気が付かないですね」と感心されていました。
さらに進むと、カルガモ、オオバン、アオサギなどがいました。
オオバンは水辺の草を食べようと?格闘していましたがなかなかうまくいかないようです。
アオサギは時々毛づくろいをしていましたがほとんど動きがないので動画は面白くないですね。
ところでなぜ、動画かというとスマートフォンの静止画はカメラに画質で勝てないけれど動画にするとスマートフォンでも生き生きとした表情を記録できると考えたからです。
また、ショート動画にしたのは単純に長いと飽きるからです。結果は思った以上でした。
草をあきらめ、やけになって去っていく感じがおもしろい。
スコープは最低倍率の17倍にすると、スマートフォンを取り付けたときケラレも少なく撮影しやすいです。
毛づくろいした羽毛がくちばしに引っかかっている…。
ピントは大体合わせて、あとはほとんどスマートフォン任せでOK。
「向こう岸の覆いかぶさった草の影にオシドリがいます!」と神戸先生。
肉眼では暗くて何も見えず、双眼鏡で辛うじて見える状態。
でもATC+VPA2のスマスコでは、しっかり記録することができました。
このような悪条件でもしっかり観察&記録ができました。
メスが通り過ぎたあと、そちらの方向に向きを変えるオス。こういう動きは種族問わずほほえましいですね。
ちなみにショート動画は、撮影は長めに記録して、動画編集ソフトで面白いところを5秒目安にカットしています。
ここで雨が強くなったので終了となりました。短い時間でしたが、改めてATC+VPA2のスマスコが面白いこと再確認できました。
最後に、一緒に持ち込んだNL PURE 14×52について
神戸先生曰く
「数字上では重さが1kgを超えているために実機に触れるまでは首への負担がどのくらいになるのかが大変気になっていましたが、実際に手にすると見た目よりも軽い印象でした。首から下げた時も本当に1kg?と思うほどで、ストラップの負担軽減の工夫がされているのでしょう。覗いた時の重心も非常に考慮されていて、どの角度に向けても快適に使用できました。
倍率が14倍ながら視界が広いので、すでに8倍や10倍の双眼鏡で飛んでいるツバメなどを捉えることのできる方ならば、スムーズに移行できるでしょう。ただし、双眼鏡を初めて持つような方は最初に持つ双眼鏡としては、慣れるまで時間が(予想以上に)必要かもしれません。
レンズも対物が52mmという口径であるため、対岸の葉陰にいる後ろ向きのオシドリの銀杏羽の“湾曲具合” までしっかり見えましたし、地面の落ち葉の色合いの違いまではっきりと見えました。
三脚に据えて対岸の落ち葉の色がクリアに見え、レンズクオリティの高さを確認できました(スワロフスキーなので当然ですが)。」
と、高評価を頂きました。
今回使用した機材
雨の中でも(だからこそ?)威力を発揮するスワロフスキーの機材は多くのバーダーにとって頼りになる存在。